2023年7月9日
こんにちは!
歩き方が気になる、おかしいのではないかの続きです。
正常に生まれたお子さんの中でも軽い麻痺が見られることがあります!
やはりその場合は歩き方に異常が見られます。
多くのお子さんを診察しているとだいたい年に数人ほど見つけることがあります。
歩き方の異常を見つけて脳のMRIという検査をすると異常が見つかることがあります。
出産時の非常に小さな脳梗塞や脳出血の跡があったり、脳室という脳のスペースが通常より大きくなっている脳室拡大などの場合があります。
ではどこを見ればわかるのでしょうか?
1.脚の動きに左右差がある
軽い麻痺のお子さんは片麻痺という麻痺の場合が多いです。
脳は通常右半分が左半身、左半分が右半身を制御しています。
正常な分娩で生まれたお子さんの脳の障害は軽度な場合が多く脳の左右どちらかの異常が多いです。
左右のどちらかの脚の動きが悪い場合が多いです。
特に足首の動きが左右差があることが多く、足首が上に上がりにくくなります。
歩く時に足首が上に上がりにくく踵をつけないでつま先歩きするようになります。
2.関節の硬さがある
麻痺があると関節の動きが制限されます。
特に足首が上にあがりにくことが多くなり、足首の関節の動きが制限されます。
通常1,2歳のお子さんの関節は非常にやわらかく大きな関節の動きをもちます。
軽い麻痺のあるお子さんは足首の関節自体が硬くなっている場合が多いです。
以上のように脚の左右差や通常非常に柔らかい関節が少し硬い場合は注意が必要です。
その様な場合は軽い麻痺が疑われ検査が必要になります。
では実際に軽い麻痺があった場合にどのように治療すれば良いのでしょうか?
次に続きます。