2024年1月8日
こんにちは!
トレーニーに重要なビタミンの続きです。
前回はビタミンついて書きました。
脂溶性ビタミン:ビタミンA、D、K、E
水溶性ビタミン:ビタミンC、ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン
筋トレの筋合成に重要なビタミンはビタミンB群、ビタミンDと言われています。
今回はビタミンDについて書きます。
ビタミンDは我々整形外科医にはなじみの深いビタミンです。
ビタミンDは、腸管からのCaの吸収を高め、骨の石灰化を促進して骨を作る作用を持っています。
ビタミンDは主に食事から摂取か日光を浴びることで合成されます。
食事では主に魚介類、キノコ類に多く含まれます。
現代の日本人ではビタミンD不足の方は多く、骨粗鬆症治療としてビタミンDの薬は非常によく使われています。
一方でビタミンDは筋合成にも関わっています。
ビタミンDは筋肉組織の代謝を活性化し、タンパク質合成が刺激することで筋合成を促進します。
特にタイプII筋線維が増加すると報告されています。
タイプI筋線維は遅筋、タイプII筋線維は速筋と言われる筋線維です。
トレーニーにビタミンD摂取して筋合成か促進される報告もあります。
加えて高齢者はもともとビタミンD不足が多く、高齢者にビタミンD摂取してもらうことで筋力低下が改善するという報告もあります。
このようにビタミンDはトレーニーにも、高齢者にもともに重要なビタミンです。
ただしビタミンDは脂溶性ビタミンです。
脂溶性ビタミンは水に溶けないため過剰摂取してもおしっこで排出されず、体内に残ります。
推奨摂取量5.5μg(消費者庁発表)で、摂取上限は100μgと言われています(成人男性)。
過剰摂取では倦怠感や嘔吐が生じることがあります。
酷くなると腎不全に陥ることもあるため、摂取量の把握は必ずするようにしてください。
次はビタミンB群について書きます。