2024年3月31日
こんにちは!
脳性麻痺の治療、ボツリヌス療法の続きです。
脳性麻痺、脳卒中の方の上肢、下肢、体幹の痙縮(筋肉の緊張の高まり)に対して保険適応があります。
健康保険では12週に1回の投与が認められています。
通常注射後の1週間程度で痙縮の改善がみられて、1か月は強い効果が持続します。
その後徐々に効果が減衰して3-6か月で完全に効果がなくなります。
健康保険が適応されるのは痙縮以外には以下があります。
・過活動性膀胱
・顔面痙攣
・痙性斜頸
・腋窩多汗症
・斜視
・痙攣性発声障害
脇汗がひどい病気に対しても非常に強い効果があります。
保険外治療では顔のしわ改善、わきが等によく使われています。
顔の筋肉に注射すると筋肉が麻痺してたらーんと緩むためしわがなくなります。
ただしボツリヌス注射は非常に高額なので注意が必要です。
健康保険の方ではこども医療や厚生医療、身体障害者手帳をお持ちの方は通常通り負担はほとんどないですが、
3割負担の方では注射する量により異なりますが1万~6万円程度の負担になります。