2024年2月11日
こんにちは!
脳性麻痺の続きです。
麻痺のタイプで前回痙直型について書きました。
今回は2番目に多いアテトーゼ型について書きます。
アテトーゼ型は脳の基底核視床障害で起こります。
アテトーゼ型の特徴は不随意運動です。
随意運動は意識して、体を動かそうとして動く状態を言います。
不随意運動は自分の意思とは関係なく体が動く状態です。
上下肢の筋肉が自分の意思とは関係なく動くため、体の滑らかな運動が障害されます。
下肢よりも上肢に不随意運動が多く見られます。
特に首周りではよく見られます。
首が意思とは関係なく前後や左右にしょっちゅう動いてしまいます。
そのため言葉を発するのに障害がある方も多く、発語はできますがスムーズに言葉がでにくいです。
アテトーゼ型は赤ちゃんの時期には診断が困難な場合が多いです。
3歳くらいから徐々に筋肉の緊張が強くなり不随意運動がでたして診断がつくことが多いです。
アテトーゼ型は手術治療は痙直型ほど多くありません。
不随運動を押さえるためにむりに筋肉の緊張を落とすと、関節運動自体ができなくなることが多いためです。
アテトーゼ型の方はある程度不随意運動を使って日常運動をしています。
以上アテトーゼ型の解説でした。