2022年9月3日
こんにちは!
発達障害について書きます。
前回歩かない(未歩行)の中にある程度発達障害のお子さんがいると書きました。
発達障害は言葉の発達の遅れ、コミュニケーション障害、対人関係・社会性の障害、不注意や多動、学習障害など多彩な症状を呈します。
近年診断の概念が変更されたり情報化の時代で発達障害と診断されるお子さんが増えています。
治療薬が複数開発されて、昔と違って薬物治療が進んだため診断も進んだ面もあります。
発達障害について概論を書きます。
発達障害は自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、
その他これに類する脳機能障害であってその症状が通常低年齢において発現するものと定義されています(発達障害者支援法)。
広汎性発達障害は、自閉症、アスペルガー症候群、小児期崩壊性障害、特定不能の広汎性障害、レット障害の5つに区分されていました。
2013年にアメリカ精神科医学会DSM-5で自閉症、アスペルガー症候群、小児期崩壊性障害、
特定不能の広汎性障害が自閉スペクトラム症(自閉症スペクトラム障害)として1つに統合されました。
そのため現在では広汎性発達障害はほぼ自閉症スペクトラム障害と同じ意味で扱われています。
かつては発達障害といえば自閉症とほぼ同じように扱われていました。
現在では広汎性発達障害でさらに広い範囲で考えられています。
かつてはクラスの中で1,2人はいた変わり者のお子さんや極端に勉強できないお子さんも広汎性発達障害と診断されています。
広汎性発達障害と診断されるお子さんが現在非常に多くなっています。
私がこどもの頃は発達障害といえば自閉症とほぼ同じような意味と思っていました。
しかし現在の日本の状況では発達障害と診断されるまでのプロセスにおいて大きな問題があります。
私のような整形外科にも1歳6か月健診で歩いていないお子さんが受診されますがその後のプロセスに難渋しています。
長くなってきたので次回に色々書きます。