2025年5月21日
こんにちは!
当院にはたくさんの赤ちゃんが受診されます。
中には生後間もなく受診されることもあります。
その受診で最も多いのは首が腫れていて骨折疑いという出産された産院からの紹介です。
赤ちゃんの首が腫れている疾患としては筋性斜頸もあります。
以前にも書きましたが、筋性斜頸は胸鎖乳突筋が膨れて硬くなります。
それよりも多いのは赤ちゃんの鎖骨骨折です。
生後1週間程度で気づくこともありますが、一番多いは生後1か月検診で首の腫れで気づくことが多いです。
胸鎖乳突筋も鎖骨の根元にくっつくので鎖骨骨折と筋性斜頸は腫れる部分は近いですが、よく見るのと触診で筋肉と骨で区別つきます。
何故起こるのでしょうか?
赤ちゃんが生まれるときに頭からでてきます。
人間の体の形で頭からでてくるときに肩幅の方が広いため肩の部分が出口でひっかかりやすいです。
肩甲骨がひっかかる肩甲難産や吸引分娩などで見られますが、それほどトラブルなく分娩できていても骨折している場合もあります。
赤ちゃんの骨は非常によわいため少しひっかかっただけで骨折しやすいです。
赤ちゃんは自分で痛いと言わないし、生まれたては寝ているだけで肩を挙げる動作もないため痛がる様子もわかりにくいです。
多くの場合で1か月検診で新生児科の先生に指摘されてご両親がびっくりされます。
次に続きます。
鎖骨骨折大丈夫? 医療事故なの?などのよく聞かれることなども次に書きます。