2022年7月3日
こんにちは!
怪我のお子さんも数多く来られました。ケガでなくて突然あるかなくなるお子さんも多いです。
特に0歳から6歳までのお子さんは遠方から受診されます。
近くの診療所で小さいからと断られることが多いようです。
お子さんはヒビが多いのと自分で痛みの場所を明確に言わないので時間をかけて診察が必要なのと
レントゲン検査時にじっとできないので撮影にスタッフの慣れが必要です。
0歳でも鎖骨骨折はお産のとき以外にも居られました。自分では何も言わないので診察で場所の特定が必要です。
小児かで上半身大きくレントゲン検査したけど異状ないと言われたけど治らないと来られた赤ちゃんもいました。
小さいお子さんはバキッと折れることが少ないので、骨折が疑われる場所をある程度絞ってその部位をしっかりとレントゲン検査で観察することが重要です。
6歳未満のお子さんで多い骨折部は肘、脛骨(脛の骨)が多く、次いで鎖骨だと思います。
ある程度骨折のしやすい部位を知っていてその部位の圧痛(押して痛い)、腫れなどから疑わしい場所を特定してからレントゲン撮影や
部位によっては超音波を使って診断します。
レントゲンではっきりとした骨折線がなくても、腫れがあったり動かせなかった場合は骨折の可能性があります。
そのためシーネというギプスの半分での固定が望ましいと思います。
中には翌日ケロッとしているお子さんもいましたが、2週間後に骨折がはっきりとしたお子さんもいました。
小さなお子さんは骨が柔らかくてボキッという骨折よりもズレのない小さなヒビが多いことが特徴です!
肘内障(肘の一部の脱臼、詳しくは別のコラムにあります)のお子さんも多く来られました。
他院で整復操作して治ったと言われたが腕を動かさないため受診されるお子さんも多かったです。
肘内障が整復されれば、直後から腕を上げることが可能になり、手のひらを上にできれば確実に整復できています(回外という動作)。
整復操作も一般的な回外法だけでなく回内法も行い整復を試みます。
しかし整復のむつかしいお子さんも居られました。骨折も疑われるお子さんにはシーネ固定して様子を見ていて
自然に腕が動くようになったお子さんも居られました。
やはり肘内障の一部はすごく難しい病気です!!
ケガの報告は以上です。