2022年6月19日
こんにちは。当院の1年の健常児の治療内容 その2です。
・発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)
・くる病、ブラウント病
・ペルテス病
・先天性内反足
・環軸椎回旋位固定
・特発性側弯症
・足根骨癒合症
・腰椎分離症
・骨腫瘍
・骨端症(オスグッド・シュラッター病、シーバー病、ケーラー病)
・脛骨列形成不全症
・撓側列形成不全症
・母指形成不全症
・強剛拇指
・屈指症、屈趾症(指が生まれつき曲がっている)
ペルテス病は当院で診断が2名。治療後の変形の相談受診が1名でした。
1名は他院でペルテス病がMRIで否定されたものの痛みが続くため受診されました。
MRIは撮影されていましたが、クリニックのオープンMRIという機種で少し精度が低く
小さなお子さんの股関節は小さいため成人より細かなスライスで撮影が必要ですが成人の条件で撮影されていました。
MRIの病院や診療所でおいている機種や精度が異なり技師さんの撮影技術にも影響されます。
また医師からの撮影オーダーも大事です。
当院で診断した2名のうち1名は低年齢で壊死範囲も小さく経過観察のみ、1名はSPOC装具を作成しています。
川村義肢さんで作成していますが、クリニックでの作成は初めてだそうです。
装具の修理やリハビリも夕方、土曜日通えることからクリニックでの作成は個人的には良いと思っています。
大学病院では外来リハビリもできず家族さんに任せていました。
SPOC装具は初めはお子さんや家人から拒否気味でしたが、根気よくリハビリに通っていただき今では装具で普通に歩けるようになっています。
先天性内反足は初回Ponseti法による治療が2名、初回治療の再変形に対するPonsei法の再矯正が1名でした。
石膏によるギプスを週に1回巻いています。
病院と違って土曜日や平日午前、午後と診療時間が多いのでご両親で来られることが多かったです。
大学病院では外来日と時間が決っているのでお父さんが来られることはほとんどなかったです。
外来でのアキレス腱の皮下切腱術は麻痺性尖足の小さなお子さん1名を加えて4名に行いました。
私が大学病院で先天性内反足の初回治療を行って経過観察しているお子さんも多数通ってもらっています。
長くなってきたので続きは次回に。