コラム

2022年6月19日

当院(開院1年)の小児疾患の治療内容 その1


こんにちは!

2021年4月に開院して1年が経過しました

通ってい頂いた皆様ありがとうございます。

私のための記録としても1年での小児疾患の治療内容を書きます

ケガは除いています。

主に健常児のメジャーな疾患を書きます。遺伝子異常、麻痺性疾患は別で書きます。

歩容異常、外反扁平足、単純性股関節炎は多数受診されました。

 

・発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)

・くる病、ブラウント病

・ペルテス病

・先天性内反足

・環軸椎回旋位固定

・特発性側弯症

・足根骨癒合症

・腰椎分離症

・骨腫瘍

・骨端症(オスグッド・シュラッター病、シーバー病、ケーラー病)

・脛骨列形成不全症

・撓側列形成不全症

・母指形成不全症

・強剛拇指

・屈指症、屈趾症(指が生まれつき曲がっている)

 

股関節の開きが硬いが硬い赤ちゃんはたくさん通ってい頂いています。

多くは異常がありませんが、数%で発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)を認めました。

リーメンビューゲル法による装具治療は3名に行いました。

他院で股関節が硬くて経過観察されていてご両親が心配で当院受診され両側の完全脱臼

小児病院で入院、牽引治療をしていただいたお子さんもおられました。

診察だけで経過観察することの危険性に気付いていただきたいです

特に左右差ないからと経過観察では両側の脱臼を見逃すため危険です。

超音波で1分程度で被爆することなく診断可能ですので、超音波診断がもっと普及することを願います。

O脚のお子さんも多く受診され、ほとんどは生理的O脚(年齢的なO脚)で大丈夫でしたが

1名ブラウント病、2名くる病のお子さんがいました。

くる病の1名はO脚が母が気になっていましたが、かかりつけの小児科で経過観察と言われていて

それでも心配で他県から受診されました。

O脚のお子さんにむやみにレントゲン検査するのも問題ですが、このお子さんは偏食やアレルギーもあり

くる病の可能性もあるため早めに検査しても良かったかと思います。

 

うちわ歩行、内旋歩行などの歩容異常のお子さんも多かったです。

特に初めてのお子さんの時にご両親が様々なことに心配されていて問題ないことを説明する重要性を再確認できまました。

長くなってきたので続きは次回に書きます。

 

 

 

 

 

 



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