2021年9月26日
こんにちは!
前回に続いて巻き爪の治療に関して書きます。
始めに前回書いた原因を考えてください!
原因を取り除かないと再発する可能性が高いです。
特に靴や足の形が悪い方は靴の見直しやインソール導入などを考えてから巻き爪の治療しまよう。
治療は主に2わかれます。
1.爪の切除、爪母(爪の根元の部分)の切除する方法
多くは巻き爪がお肉に食い込んで炎症を起こして赤く腫れたり肉芽という膨らんだ組織ができたときに行います。
高齢者で多くみられる爪白癬などが原因で爪が肥厚したり、脆弱な爪は次に書くような矯正治療が難しいことが多いです。
また炎症が強すぎると矯正してゆっくりと治すのが難しいため切除することになります。
有名な方法として児島法、鬼塚法(爪の部分切除+爪母という爪の発生源の部分の切除)
フェノール法、レーザー法(フェノールという薬品やレーザーをつかって爪母から爪が生えなくする)
マチワイヤー開発の町田先生のHPから拝借
私個人的には高齢者の方にはこの方法は非常に良い方法と考え実践しています。
ただし爪母が傷ついて生えなくなると爪の幅が小さくなるためお子さんや若い方には不向きだと思っています。
2.爪の切除を行わずに変形をゆっくりと矯正していく方法
極力切除を行わず金属などを使って巻いている爪をまっすぐにしていく方法です。
有名なものでマチワイヤー、VHO、コリルやバネをつかった矯正器具があります。
炎症が強い時期は矯正器具を付けると痛いので、私はコットン、ネラトンやシリコンという素材を食い込んでいる
爪につけで炎症を引かせてから矯正するのが良いと思っています。
マチワイヤ―は形状記憶合金をつかった方法
VHOはスチール鋼を巻き上げて装着する方法
VHO公式サイトから拝借
コイルは簡単に装着できて様々なものが販売されています。
ただし器具で矯正する治療は器具自体が健康保険の適応がないため自由診療となります。
爪が伸びるため器機の交換も必要です。
爪を切る治療は保険診療です。
何度も書きますが、お子さんや若い方の爪の変形はまずは原因を考えて方が良いと思います。
その対策も考えながら器具での矯正もしていくことが大事だと思います。
巻き爪になりやすい方は外反母趾変形も年とともにひどくなる可能性が高いです。
たかが爪という方もおられますが爪を含めた足の痛みは日常生活に非常に支障をきたします。
私も以前に永らく足の痛みや爪に悩んだことがあります。
巻き爪の治療は様々あってどれが最も良いかまだ分かっていない状況だと思います。
また新しい情報がでれば追加で書きたいと思います。