コラム

2023年6月17日

側弯症ってご存じですか? 症候性側弯症 その5 装具治療 プレーリーくん


こんにちは!

症候性側弯症の装具治療の続きです。

 

従来の特発性側弯症の装具は症候性側弯症のお子さんには難しいこと多いと書きました。

そこで新しく症候性側弯症用に開発された装具がプレーリーくんです。

プレーリーくんは南大阪小児リハビリテーション病院(南大阪療育園)の梶浦先生が考案した装具です。

長らく障害児・者の治療、側弯治療をしている中で特発性側弯症の装具が症候性側弯症に使えないため

障害をもった方でも装着できる側弯装具として開発(平成20年)されました。

 

名前はプレーリードックが背筋を伸ばして立っている様からつけられています。

 

実は私も長らくプレーリーくんの開発に携わり、一緒に働いている理学療法士の松井もプレーリーくんの

開発に携わっていました。

プレーリーくんの特徴は従来のプラスティック製の硬い装具で曲がっている骨を矯正するのではなく

ポリカーボネートというたわみのある素材をフレームに使い装具に動きを持たしています

さらに体と装具が接する部分を極力減らし皮膚トラブルが起こりにくくしています

 

装具にたわみをもたし、体の接触面を少なくして、接触面は柔らかい素材にすることで

装着感の悪さや皮膚トラブルを極力減らした装具です。

かといってゆるゆるの装具ではなくある程度の側弯の矯正はできる装具です。

 

細かな装具の特徴は次回に書きます。

 

 



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