2023年4月26日
こんにちは!
思春期の特発性側弯症の続きです。
前回特発性・原因不明と言いながら遺伝因子、環境因子が原因の1つと書きました。
その中で環境因子でスポーツとしてバレエをしているお子さんに側弯が多いこと報告されていると書きました。
これは私の娘のレントゲン写真です。
実は小学生低学年の時に側弯症が判明しました。肩の高さの左右差で気づきました。
一般的な側弯症よりも頭側の胸椎という背骨が中心で曲がっているカーブです。
さらにわが娘は小さな時からバレエを熱心にしていました。
側弯が発覚してから前回書いた論文がでてバレエが側弯発症に関連していることを知りました。
悩みました。
私の結論:気にせず子供がしたいバレエつづけさせる
確かにバレエは側弯症の発症のリスクと報告されていますが、バレエを辞めたからといって
側弯症の進行が止まる保証はありません。
成長期の運動は身体・精神の発達に重要であり、本人の好きな運動を頑張って続けてもらうことが大切です。
私個人としては無理に運動を止めなくても良いのではと思っています。
以前の日本の先生の報告では側弯症の手術をおこなったお子さんを調べると吹奏楽をしているお子さんで多いとされています。
手術は側弯症が進行した場合に行うもので吹奏楽が側弯進行のリスク因子とも言えます。
バレエは進行のリスクか不明です。
恐らく子供が吹奏楽をしていても私は続けさせたと思います。
外科医なので手術に抵抗が少なく、側弯が進行して手術になっても仕方がないくらいに感じている点はあると思います。
明確に運動がもたらす側弯症の発症や進行のリスク解明されているわけではないので、過敏になりすぎるのも良くないと思います。
以上個人的な意見でした。