2023年11月19日
こんにちは!
骨端線損傷の続きです。
損傷後に数カ月から数年して骨が曲がってくることがあります。
損傷した部分の成長軟骨が伸びないので成長に合わせて徐々に短くなったり曲がったりします。
治療については
1.単に短くなってしまった場合
2.短くなって曲がってしまった場合
2通りについて治療法が異なります。
1.単に短くなってしまった場合
骨端線全体が損傷した場合に起こります。
比較的珍しいです。多くは部分的に損傷するため骨が曲がってきます。
短くなった場合は骨端線全体の損傷のため損傷した部分を修復することは困難です。
上肢の場合は多少短くなっても機能的に問題ないため経過観察で良いです。
下肢の場合は2cm近く短くなってしまった場合は手術による矯正を行います
脚長差が2,3cm程度であれば怪我をしていない方の脚の成長をボルトで一時的に止める手術を行います。
差が大きい場合は創外固定を用いた骨延長を行います。
一番多い短くなって曲がってしまった場合については次回書きます。