コラム

2022年12月11日

血管腫、血管奇形という珍しい病気があります その4 足の問題 靴型装具


こんにちは!

血管腫、血管奇形の続きです。

 

足首の近くの血管病変のため足首が硬くなったり(尖足)や痛みで歩けなくなったりします

特に足の裏に異常な血管がある方は大きくなるにつれて歩く時の痛みが強くなります。

かばって歩いたりして足首が硬くなります。

 

また血管病変のため左右の足の大きさや足首周りの太さが違って普通の靴が履けない方もいます。

指が長い巨趾がある方も普通の靴が難しくなります。

 

 

私は積極的に靴型装具を血管奇形の方に導入しています。

靴型装具をご存知でしょうか?

装具としてはかなりマイナーな装具で、作成できる義肢装具会社も少ないです。

足の変形などに対して装具としての靴で完全にオーダーメイドします。

通常変形を矯正するためハイカットで硬い靴を作ります。

足の変形予防

足の痛み改善

左右で大きさや太さの違う靴が作れる このようなメリットがあります。

 

靴型装具は従来単色の革靴の装具が基本でした。

治療用装具に外観をよくする必要がないという考え方です。

お子さんの装具も成人の革靴みたいなものでした。

当院でも来てもらっている7th seedさんは写真のような通常の靴の様な靴型装具を作ってくれる数少ない義肢装具会社です。

ちなみに当院の川村義肢さんも義肢装具の方が努力してくれてお子さん向けの靴型装具を作ってくれるようになりました。

やはりお子さんに履いてもらうなら他の子の靴と同じような靴型装具を履かせたいと思うのは当然だと思います。

残念ながら装具は外観にこだわっても料金は同じです。国が決定した価格となります。

そのため多くの義肢装具会社さんはこだわった外観の靴型装具を作ってくれないです。

 

当院の2社以外にもこだわった靴型装具を作ってれる義肢装具会社もありますので是非探して作ってあげてください!

 

 



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