コラム

2024年2月25日

脳性麻痺について 治療 その7 リハビリ ボバース法・ボイタ法はしないほうがよい!?


こんにちは!

脳性麻痺の治療 リハビリテーションの続きです。

前回日本国内のガイドラインについて書きました。

ボバース法はある程度推奨されていますが、ボイタ法、上田法は推奨レベルが低かったです。

 

では海外の見解はどうなのでしょうか?

 

海外は国内に比べてエビデンス(証拠)を重視し、効果が確証できないものはっきりとだめだと言う傾向にあります。

海外では1950年代からボバース法、ボイタ法が広く普及しました。

2000年頃からボバース法、ボイタ法は衰退しそれ以外のリハビリテーションが普及しています。

 

前にも書いたように周産期の変化などによる脳性麻痺のお子さんの麻痺状況が変わったり、神経リハビリテーション理論が発展し従来の考え方が変わってきたからです。

 

そのような中で2013年に発表された論文が世界に衝撃を与えました。

Iona Novak先生が発表したシステマティックレビューという報告です。

システマティックレビューは今までの質の高い研究を解析してエビデンスを見出す手法です。

 

Dev.Med.Child.Neurol.2013より引用

 

これはかなり有名な論文の中での図表です。

NDT(ボバース法)、Vojta(ボイタ法)ともに行いないほうがよいと分類されています。

治療効果にエビデンスがなく、費用対効果も認められないためです。

 

この中で治療効果が高いリハビリテーションとしてはCI療法HABITという治療でした。

 

CI療法では特に片麻痺の方に健側の上肢をギプスやミトンで使えなくして、麻痺側を徹底して使う方法です。

成人の脳卒中で効果が認められ、脳性麻痺のお子さんにも効果があることがわかりました。

片麻痺の方はどうしても健側ばかりを使うため麻痺側の機能が改善し点に着目した治療です。

 

HABITは集中して両手動作を行う中で麻痺側の機能を高める方法です。

お子さんに行われる治療で、麻痺のお子さんは生まれずっと両手動作の習慣がなく、両手動作を徹底して覚えさせる治療です。

 

この論文がでてからさらに海外ではボイタ法、ボバース法という概念は衰退していきました。

日本では未だ盛んですが、なぜでしょうか?

 

次に続きます。

 

 



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