コラム

2023年9月23日

お子さんが何度も骨折する 骨が弱い病気? 骨形成不全症 III型 手術編 その2


こんにちは!

骨が弱くなる骨形成不全症のIII型の続きです。

前回骨折の手術に関して書きました。

 

骨形成不全症III型では通常よりも骨が弱いため骨折が多く、骨折した時に骨が曲がることも非常に多いです。

Pediatrics 2021より引用

Springer社 The Pediatrifs and adolecnet hipから引用

 

上図の様に骨形成不全症のお子さんでは骨折して大きく曲がることが多いです。

大腿骨、上腕骨は丸まるようなO脚の変形(内反変形)下腿ではX脚の変形(外反変形)が起こります。

繰り返して骨折するために骨が弯曲した状態になります。

 

通常骨はまっすぐで体重も骨にまっすぐかかるのに対して、骨が弯曲すると曲がっている部分にストレスが集中します。

そのため一旦骨が弯曲するとさらに骨折しやすい状況になってしまいます。

以前に骨折して弯曲した部分でさらに骨折して、より弯曲が生じる悪循環に陥ります。

骨形成不全症のお子さんでは骨折するたびに手術することはないですが、繰り返す骨折で骨の弯曲がつよくなった場合に手術を行います

 

手術は骨をまっすぐにする手術です。

上図の様な手術が行われます。

手術の固定材料は何種類かあります。

細かなことについては次回書きます。



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