2024年6月1日
こんにちは!
軟骨無形成症の続きです。
薬物治療について書いてきました。
次は手術、骨延長について書きます。
骨延長自体は以前に書きました。
創外固定器とうい特殊な機械をつけて徐々に骨を伸ばしていきます。
骨延長は外傷を除けば、軟骨無形成症のお子さんで最もされている手術だと思います。
以前より盛んにおこなわれています。
軟骨無形成症のお子さんでは1回あたり10cm近くの延長を行います。
そのため1回の延長で約1年間創外固定器をつけています。
つけている間は歩けますが、普通には歩けず体育などの運動も難しいです。
身体に創外固定器の機械がつくため、感染などのトラブルはよくあります。
なかなか日常生活に支障が大きな治療ですが、確実に身長を伸ばせる手術です。
軟骨無形成症のお子さんでは薬の治療なしでは成人で女性124cm、男性130cmくらいと言われています。
そのため下肢の延長も多く行われています。
下肢であれば脛骨(スネほ骨)、大腿骨で行われます。
上肢であれば通常上腕骨を延長します。
上肢は下肢ほど多く手術していないですが、腕の短さでリーチ機能が悪い場合に行われます。
軟骨無形成症のお子さん全員が骨延長を受けているのでしょうか?
比較的多くの方が受けますが、骨延長しないお子さんも全然います。
では骨延長をする基準は何なのでしょうか?
次に私の私見を述べます。