2022年5月15日
こんにちは!
今回は10歳前後のお子さんに多い病気「骨端症」についてです。
上図はお子さんの骨が発達の仕方です。長管骨とは手足の骨のことです。
骨の両端に成長軟骨(骨端線)という軟骨があり、その部分が成長と共に伸びます。
一番端っこに骨端という部分があります。
骨端は初めは軟骨の柔らかい成分が多く、成長と共に真ん中から徐々に硬い骨に変わっていきます。
成長が終わると成長軟骨が骨に置き換わって真ん中の骨+成長軟骨+骨端が連続して成人の骨になります。
写真のように1つの骨でもお子さんと大人の骨はまったく違うようにレントゲンでは見えます。
お子さんは骨が離れているように見えますが、レントゲンは硬いものしか写らないため軟骨は抜けて見えます。
骨端症とは10歳前後のお子さんに起こる病気で骨端が一時的に壊死する病気です。
原因ははっきりとわかっていませんが、一部はスポーツなどでの使いすぎ(オーバーワーク)が原因です。
全身多くの場所に起こります。
腕の骨(上腕骨)、手の骨(月状骨)、背骨(椎体)、太ももつけね(大腿骨頭)、すね(脛骨)、かかと(踵骨)、足の骨(中足骨)など様々な場所に生じます。
それぞれ病態が違い、外国人の先生の名前が病名としてそれぞれついています。
有名なものではすねの前面が痛くなるオスグッド・シュラッター病、踵が痛くなるシーバー病です。
ペルテス病は以前にお子さんの脚の痛みというコラムで書きました。
それぞれを次に書きます。