2022年10月23日
こんにちは!
骨延長の続きです。
骨延長では概ね1回の延長で最大10cmの延長が可能です。
日本では誰でも骨延長で身長を伸ばすことができるのでしょうか?
健康保険の治療では病気による低身長や怪我や生まれつき左右の骨の長さが違う方が治療可能です。
病気による低身長は主に骨系統疾患とよばれる遺伝子異常で生まれる気骨の形態に異常があり方が対象です。
軟骨無形成症、脊椎骨端異形成症などの骨系統疾患のお子さんが対象です。
軟骨無形成症のお子さんは成長終了時に身長が130cm程度と言われています。
左右の骨の長さが違うお子さんは片側肥大という生まれつき左右の脚の長さが違うお子さんが対象です。
また怪我で骨端線損傷(骨の成長線・成長軟骨を傷つける)が起こるとその後の骨の成長が悪くなって
怪我をした側の手足が短くなってしまいます。
特に脚では左右の長さが違うと骨盤がいがむため問題が生じます。
だいたい2cm以上の脚長差があると腰や膝に問題が生じやすくなるため治療を行います。
単なる低身長では日本の健康保険で骨延長はできません。
希望される方は日本でも自費治療という形になります。
私の知る限り以前は関西で1施設が自費で数百万円(!!)でされていましたが、現在は行っている施設は知りません。
海外では生来健康な方に骨延長している国があります。
日本でも海外に行って手術を受けている方も居るようです。合併症があった際は自己責任で大変そうですが。
以上骨延長は誰でもできるのか?でした。