2022年10月16日
こんにちは!
骨延長の実際の手順について書きます。
手術
手術は伸ばしたい骨にまず創外固定器を装着。
骨に細いワイヤーや太めのハーフピンという金属を貫通させて、棒タイプの棒や輪っかタイプのリングに接続します。
創外固定器と骨を連結した状態で、真ん中で骨を骨切り(人工的な骨折)をします。
ノミと言われる道具でコンコンたたいて切ります。
手術はそれで終了です。
手術自体は片脚(腕)で棒タイプ(単支柱型創外固定器)なら1-2時間、輪っかタイプなら2ー3時間程度だと思います。
両脚なら倍です。
手術後1週間は傷が落ち着くのを待ちます。翌日からリハビリで歩く練習は開始します。
手術後1週間から延長していきます。
手・足なら1日0.5mm、上腕・脛骨(スネの骨)・大腿骨なら1日1mmが一般的です。
延長は1日の内に3-4回に分けて1回あたりの延長する量を少なくするので延長する痛みはありません。
延長自体は患者さん自体にしてもらうことが多いです。
脚なら写真の青いパーツのような延長器をつけられるので、間のシルバーのパーツを回すだけで延長できます。
それからは毎日延長を続けます。
歩く練習、リハビリも続けます。
シャワーは通常は手術後1週間からガーゼを除去してそのままの状態で入ってもらいます。
入院は両下肢の手術なら4週間程度が多いと思います。
松葉杖を使って歩けるようになるのに最低2-3週間は必要です。人によってはもう少し長くなります。
実際延長中は両脚の手術なら歩くのに松葉杖が必要なことが多いです。
延長終了後は松葉杖なしになるお子さんが多いです。
退院後も延長は自宅で続けて病院には1-4週間に1度受診します。
10cm(100mm)延長するのに100日かかります!
延長自体は3-4か月続きます。延長終了後が上図の左から2番目です。
その後は延長した骨が成熟(硬くなる)のをひたすら待ちます。
上図の左から3番目の状態なれば創外固定器を抜去します。抜去は入院してする場合と外来でする場合があります。
骨が成熟するのに非常に時間がかかり、1cmあたり1か月程度と必要で10cmだと1年以上創外固定器をつけています!
私の適応な計算式
創外固定器をつけている期間=3か月+延長量(cm)×1か月
3か月は骨折の治る期間で手術で骨切りした時点でベースで必要とする時間です。
創外固定器を抜くのは小さな創外固定器なら外来でえいやっとワイヤーやハーフピンを抜いています。
少し痛いですが、10分以内に終わります。
ハーフピンという太いネジは溝があるので少し痛めです。
ある程度大きな創外固定器は入院して全身麻酔で抜いています。
以上骨延長のおおまかな流れでした。