2022年10月10日
こんにちは!
骨延長の続きです。
骨延長は手術で人工的に骨折を起こしてその後の自分の治る力を利用して骨を伸ばします。
手術後に非常にゆっくりと創外固定器を使って骨を切った部分を広げていきます。
通常手術して1週間は骨を切った部分が落ち着く間待機。
その後に1日0.5mm~1mmのゆっくりなスピードで骨を伸ばしていきます。
概ね 下肢なら1日1mm、上肢や足の骨なら1日0.5mmが通常です。
創外固定器には真っすぐな棒タイプの単支柱型(上図の一番左2つ)
円形なイリザロフ先生が開発したイリザロフ創外固定器に代表されるものがあります。
そのハイブリッドもあります。
違いは単支柱型は装着してもかさばらなくてシンプルですが、固定力はイリザロフ創外固定器の方が
多方面から固定できるため強いです。
上図はイリザロフ創外固定器を実際につけている画像です。
丸いリングにワイヤーやハーフピンと言われる金属棒がついていて骨に貫通しています。
見た目は痛そうですが、装着している痛みは全くありません。
骨が切れていますが、リングが体重を支えるためこの状態で歩くことが可能です。
図の青い棒が実際に骨を伸ばす延長器と言われるもので、丸い部分を回すと少しずつ伸びるようになっています。
通常1日1mmですが、4回(朝、昼、夕、寝る前)に分けて1回0.25mm延長します。
非常に少ない量なので延長する時の痛みもほぼありません。
ちなみに創外固定器は腕や手、指、足の指用もあります。
顎を伸ばす手術もあります!
長くなるので続きます。