2024年9月8日
こんにちは!
足底板、インソールの続きです。
前回市販のものと病院・診療所で健康保険を使って作成する足底板があると書きました。
基本的に硬さが異なり、治療用の足底板は単なるクッションではなく足の形を変えて痛みなどを改善するために使います。
ただしインソールの形は様々で決まりがありません。
私は以前に色々な病院や診療所に勤務していてたくさんの義肢装具会社の作成した足底板をみました。
成人からお子さんまで非常に多くの足底板を見てきています。
成人の方、特に高齢者の方で足の痛みがあり足底板を作るときはそれほど差はないように思います。
高齢者の方の足は硬く、足底の皮下組織も薄くなっています。
そのため足の形を大きく矯正しようとすると足底に痛みがでたり、傷ができやすいです。
一般的に高齢者の方の足底板は足の形の矯正はほどほどで痛みのある部分を柔らかくしたりして除圧することが多いです。
一方で成人でも若い方やお子さんでは足底板はしっかりと足の矯正をすべきだと思います。
市販の物は単なるクッションが多いですが、若い方は足のアーチをしっかりと作る必要があります。
足のアーチは縦アーチと横アーチがあります。
縦アーチは一般的な土踏まず、横アーチは親指から小指の横軸で中指を頂点に山なりになるアーチです。
しかも足底板は単にアーチを作るのではなく、縦アーチなら踵の骨と次の舟状骨という骨の関節部でしっかりと骨を持ち上げる必要があります。
何も考えずに単に膨らましてなんとなくアーチを作っている足底板が多く見受けられます。
残念ながら保険を使う治療用装具としての足底板も作成する義肢装具士により大きく異なるものとなっています。
医師側も足の構造を理解していない先生もいます。
なかなかどれが良いか一般の方には判別困難ですが、世の中には良い足底板とあまり良くない足底板が存在します。
大手の装具会社でも現場の義肢装具士さんの理解がないとあまり良くない装具が作られます。
足底板自体は装具会社からすると非常に利益率の高い、儲かる装具です。
そのため非常に多くの装具会社が作成します。
なかなか良いものの判別は難しいですが、足底板も千差万別と知っておいてください。
次回は足底板に関する医療の闇について書きます。