2024年7月7日
こんにちは!
大人気の自重種目、チンニング(懸垂)の続きです。
前回に手幅の違いで負荷の入る筋肉が変わると書きました。
今回は手の握り方について書きます。
一般的に皆さんがバーを握る握り方はサムアラウンドという握り方です。
親指が他の指と違う向き(対立)で握る握り方です。
しかしチンニングでは一般的にサムレスという握り方が主流です。
サムレスは親指をかけずに他の指と平行にする握り方です。
サムアラウンドは親指に力が入るため指や前腕の筋肉をより使います。
前腕を鍛えたい場合は有用ですが、基本的にチンニングは背中の種目なのでより背中に負荷が入りやすいサムレスの方が主流となっています。
サムレスでは小指側に力が入りやすく、よく筋肉を支配している関係で小指に力を入れると背中の広背筋の収縮が強くなると書かれています。
小指の神経と背中の神経が関連している、同じ神経と書かれているものもありますが、間違いです。
小指側を曲げる力は尺骨神経という神経です。
背中の広背筋は胸背神経という神経で全く別物です。
何故そのような話になっているのか分からないですが、私も筋トレ始めたころにyoutubeなどでそのように言っていて始めは信じていました。
別の神経支配の筋肉が関連するというのはおかしな話だと思います。
サムレスにすると確かに広背筋に負荷が入りやすいです。
それは神経の関係ではなく以下が理由だと思います。
1.親指側に力入れるよりも小指側に力が入ると前腕の筋肉の使い過ぎがなくなる
2.サムレスグリップのチンニングでは肘が内に入りやすく、肩が内転します。
肘が内に入る方が肩甲骨が寄るためより広背筋が収縮しやすくなります。
以上の理由でサムレスグリップの方が背中の種目であるチンニングに適していると思います!