2024年7月28日
こんにちは!
今回は化膿性関節炎について書きます。
化膿性関節炎は関節が主に細菌に感染して炎症を起こすことです。
赤ちゃんから大人までおこる病気ですが、大人ではケガや手術後を除けば珍しいです。
お子さんでも多くはないですが、成人よりも起こりやすいです。
お子さんの場合はケガの後よりも血行性が多いです。
血行性は血液を介して別の部位から細菌などが運ばれて関節に感染が波及することを言います。
特に赤ちゃんに多いです。
赤ちゃんは免疫が弱い上に、骨の成長線(骨端線)周囲の血流が停滞しているため血行性の感染がおこりやすいです。
お子さんの場合、明らかなケガや肺炎などの感染後に起こることもありますが何もなく突然起こることも多いです。
関節としては赤ちゃんは股関節が多く、幼児期になると膝や足首が多いです。
0歳児でも化膿性関節炎は起こります!
症状は発熱と局所の痛み、腫れです。
お子さんは熱も出やすく、化膿性関節炎では39度や40度近く熱が出ることが多いです。
感染した関節に強い痛み、発赤や関節周囲の熱感も強くでます。
膝や足首は腫れや熱感もわかりやすいですが、赤ちゃんの股関節はわかりにくく診断に時間がかかることが多いです。
股関節は膝や足首に比べて深い位置にあるため外観で腫れがわかりにくく、痛みがでても歩いていない赤ちゃんなら症状もわかりにくいです。
赤ちゃんの股関節では脚の動きが悪いやおむつ替えの時に泣くといった症状が多いです。
化膿性関節炎は非常に重篤な病態で、緊急での治療が必要です。
適切な治療を早期に行わないとお子さんでは大きな後遺症が生じます。
続きます。