2024年2月23日
こんにちは!
脳性麻痺の治療の続きです。
リハビリで国内ではボバース法、ボイタ法、上田法が主流と書きました。
前回はボバース法について書きました。
次はボイタ法(Vojta法)です。
ボイタ法は小児神経科のボイタ先生が1950年頃に発案した方法です。
反射性移動運動を利用した治療法です。
特定の姿勢をとらせ、特定の部分に刺激を与えると、全身に運動反応(筋収縮)が繰り返し引き出されます。
その運動を反射性移動運動を定義されています。
正常では問題なく反射性移動運動はできますが、脳性麻痺のお子さんでは治療により引き出すことができるという概念です。
ボイタ法では治療初期では早期に脳性麻痺のお子さんに治療介入することで麻痺が治るという見解があり普及しました。
現在ではもちろん麻痺は永続的でなおるものではないというは皆の統一した見解です。
反射性寝返り運動(仰向け・横向け)
反射性腹這い運動(うつ向け)
上記の決められた姿勢を取り、治療者が誘発帯という決められた部位を刺激することで協調運動を引き出します。
基本的に仰向けかうつぶせの姿勢を取らせて特定の部分を圧迫することで刺激する方法です。
ボバース法と異なり、オーダーメイド的な要素は少なく手技はおおむね一定です。
ある意味ボバース法の反対側にはるような手法だと思います。
セラピストの技量による成果の差は少ないですが、患者の多様性には対応困難な点があります。
ボイタ法では座位や歩行訓練は基本的に含まれません。
後で書きますが、非常に治療効果が限られエビデンスも低い治療と位置付けられています。