2024年3月10日
こんにちは!
脳性麻痺の治療の続きです。
治療の目的は運動機能を高めることが主体になります。
治療内容としては以下に分けられます。
・薬
・リハビリ
・装具
・手術
今回は装具について書きます。
装具は一般的に治療用装具、補装具に分けられます。
主に健康保険で作成する変形矯正などの治療目的で使う装具が治療用装具。
身体障害者手帳を使って日常生活用の装具として作成する車椅子などが補装具に該当します。
脳性麻痺の方の装具としては治療用装具としては下肢装具が多いです。
短下肢装具が多く使われています。
短下肢装具は支柱のないもの、支柱があるものがあります。
支柱もプラスチック、シリコン、金属など様々あります。
脳性麻痺のお子さんは尖足(踵が浮く)、足の内反(足首が内側があがる)、内反(足首が外側があがる)変形が多くみられます。
左:尖足 右:内反
立位が安定性ない、歩いていて踵がつかないなどの変形がある場合は短下肢装具を用いて立位や歩行を安定させます。
また成長とともに尖足や足の内反変形が進行しないように足がまっすぐの状態で過ごしてもらうために夜間、寝ている間も使うことが多いです。
脳性麻痺のお子さんではインソール、足底板よりも足首の硬さや変形がでるために足首の矯正も必要な場合が多く短下肢装具が使われます。
筋緊張が非常に強いお子さんでは短下肢装具が良いですが、筋緊張がそれほど強くない方には私は靴型装具をお勧めしています。
短下肢装具に比べて下腿の長さが短いためやや矯正力は落ちますが、外観もよく足全体を覆い靴型装具自体に柔軟性もあるため装具による褥瘡も生じにくいです。
国内で多くの施設で短下肢装具ばかり使われていることが多く、個人的にはもっと多くの方に靴型装具の適応があると思っています。
処方する医師に靴型装具の知識が乏しい、靴型装具を作成できる義肢装具会社が少ないことが原因だと思います。
上肢としては手関節の装具をよく使います。
川村義肢HPから拝借 手関節装具(カックアップ)
筋緊張が強く手首と指が曲がって伸びにくいお子さんが多くみられます。
そのまま放置すると手首や指が曲がった状態で固まってしまうため手首や指を伸ばす装具が使われます。
それ以外には膝や肘が伸びないお子さんにキーストーン装具も使われます。
側弯変形に対しては以前に書いたプレーリーくんが国内では多く使われています。
次に補装具について書きます。