2022年1月30日
こんにちは!
二分脊椎が続きすぎたので少し話題を変えます。
6歳未満の就学前のお子さんの体が痛いという受診で股関節、膝関節に次いで多いのが首が痛い、首が傾いているです。
筋性斜頸と同じように首を左右どちらかに傾げた状態(斜頸)で痛みを伴って受診されます。
筋性斜頸と異なり強めの痛みを伴うことが多いです。
特に怪我もなく突然発症します。寝違えと言われて受診されるお子さんもいます。
就学前のお子さんがほとんです。ちなみに小さなお子さんの寝違えは見たことありません。
これは「環軸椎回旋位固定」という病気です!名前が中国語みたいで難しいです!
首の骨(頸椎)は7つの骨からできていて1番目(環椎)、2番目(軸椎)と呼ばれます。
普段は1番目の輪っかの様な骨の環椎を軸椎の歯突起と呼ばれる突起が貫いて前後左右に自由に動くことで首が動きます。
環軸椎回旋位固定では何らかの原因で歯突起が自由に動けなくなってロックしていまい首がかしげる(斜頸)状態なります。
原因は不明ですが、何割かのお子さんで発症する前に風邪症状があることが多いとわかっています。
のど周辺の炎症が波及するのでは?と考えられています。
事前に風邪症状もなく発症するお子さんも多いので原因は不明のままです。
首をかしげて動かそうとしません。動かすと強めの痛みがでます。
反対側への首を曲げたりできなくなっています。
検査と治療は次に書きます。