2026年1月12日
こんにちは!
近年移行期医療 トランジションという言葉が小児科の先生の中では多く議論されています。

簡単に言うと小児の病気をもったお子さんが成人してから治療を受ける医療機関が限られる、医療機関がない問題です。
以前よりあった問題ですが、近年の医療技術の進歩により前は小児期に亡くなっていた病気も徐々に成人できるようになっているものも多くあります。
一般的にお子さんは小児科の先生が診療しています。

通常の内科の先生は普通の成人の血圧や胃潰瘍などの病気を診療する先生がほとんどです。
特殊な小児の病気のお子さんが成人してもその病気の特性を理解している内科の先生は少ないです。
そのため今までは小児の病気のお子さんが成人してもずっと小児病院に通院し続けることが多かったです。
そのような状態では以下の問題がありました。
・こども病院では成人すると入院が必要な場合に入院できないことが多い
・こども病院の小児科の先生がパンクする
一般的にこども病院や小児診療をしている病院では小児病棟があります。
通常18-20歳以下の入院が原則となるため成人してからは入院できないことも多くあります。
こども病院の先生がずっと診療続けるとどんどん患者さんの数が増えていきます。
次々と新しい病気をもつお子さんが生まれて患者数が増える一方になります。

このような状態から小児の特有の病気をもつお子さんが成人した際に成人の診療をする別の病院・診療所に治療をバトンタッチするシステムの重要性が議論されてきました。
そのシステムが移行期医療、トランジションと名付けられています。
日本全国で議論されていて各地で独自の移行期医療のシステム構築を勧めています。

小児特有の病気は小児科の先生が診療の中心ですがその以外にも外科、脳神経外科、整形外科、泌尿器科など多くの診療科が治療にあたる疾患も多いため複数の診療科でのシステム構築が勧められています。
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「移行期医療 トランジション 具体的には何が多い?」