コラム

2022年9月19日

発達障害 感覚統合という訓練


こんにちは!

今回は発達障害の治療についてです。

治療は薬と訓練に大きく分かれると思います。

今回は訓練について書きます。

訓練は集団と個別に分かれます。

発達障害のお子さんは集団行動に難しさがあることが多く集団行動も必要です。

個別訓練としては感覚統合(Sensory Integration: SI)が有名です。

感覚統合はアメリカの作業療法士のエアーズ先生が考案し1970年代に発表ました。

すでに50年位の歴史があります。

 

人間は行動をとる際に、自分の体の動きや状態を見る、聞く、触るなどの様々な感覚から

周囲の状況を知ることで行動を修正してより環境に適した行動を行います。

この適した行動を行うために必要な様々な感覚からの情報をまとめることを感覚統合と言います。

感覚統合では3つの感覚が重要とされています。
前庭感覚
自分の身体の向きや動きを感じとる感覚(揺れや傾き、スピードなどを感じる感覚)
固有感覚
筋肉から伝えられる自分の体がどれくらい力がはいっているか、外から力がかかっているかの感覚
触覚
触ったり触られたりすることで感じ取る感覚

 

私達は行動するときに色々な感覚からの情報を統合して適切な行動をしています。

目標まで走るときにも眼の情報から場所を感じ、動いている状況も筋肉の感覚器から力の入り方などが情報として

入力され、スピードを調節したりしています。

 

このような感覚の統合が上手にできないと以下のような症状がでると言われています。

知覚の過敏

裸足で砂場に入るのを嫌がる、他人に触られると嫌で怒る

落ち着きがない

周りの音などの過剰に反応してじっとできない

不器用

体からの情報が上手に統合されないため箸やボタンかけなどの細かい作業が下手

言葉の遅れ

うまく言葉がでてこない

 

感覚統合はこのような前庭感覚、固有感覚、触覚からの情報統合を改善するための訓練です。

しかし現状では様々な問題があるように思います。

次に書きます。



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