2025年9月13日
こんにちは!ネイルパテラ症候群の続きです。
前回症状は以下の4つの特徴があると書きました。
・爪は小さく低形成、形が悪い
・膝蓋骨も小さく低形成
・肘は関節の形が悪い
・腸骨はiliac hornという角ような突起
前回膝蓋骨について書きました。
膝蓋骨は低形成で小さいだけでなく外側に脱臼している場合もあります。
脱臼!?と聞くと歩けないのではと思いますが、生まれつきや成長とともに徐々に膝蓋骨が脱臼している場合は特段痛みもなく歩行、走ることも可能です。
ただし膝が深く曲げにくいや、膝が外反(X脚)ぎみになるどなどの問題もあります。
膝蓋骨は大腿骨の上を動いて膝の曲げ伸ばしに大きな役割を持ちます。
脱臼していてもある程度曲げ伸ばしできますが動きが悪くて正座できるくらいは曲がらないことも多いです。
膝が外反(X脚)は成長とともに膝が脱臼していると徐々に悪化します。
膝蓋骨が外側にあって膝を外側から常時押す力が加わるため膝のX脚が成人になった際につよくでる場合もあります。
ネイルパテラ症候群が膝のX脚で見つかる場合もあります。
3. 肘の関節の形が異常
Indian J Neur0logy.2018から引用
図のように肘の形が悪く、関節の一部が亜脱臼している場合もあります。
4.腸骨の突起
上の図の腸骨の突起が特徴ですが、機能的には問題ありません。
以上珍しいネイルパテラ症候群の話でした。