こんにちは!
若年性特発性関節炎の続きです。

今回は治療について書きます。
若年性特発性関節炎の症状は多彩です。
そのため治療も人によって大きく変わります。

まず付着部炎や小関節型などの関節炎の程度が軽め場合は非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)を使います。
非ステロイド抗炎症薬とはロキソニンなどの一般的な痛み止めです。
お子さんにロキソニンは使えないため通常はナプロキセンやイブプロフェンが使われます。
付着部炎ではほぼ非ステロイド抗炎症薬で治療されます。

次に小関節型でも非ステロイド抗炎症薬で効果が乏しい、多関節型、全身型では通常抗リウマチ薬が使われます。
成人のリウマチの薬で現在は若年性特発性関節炎もメトトレキサートという薬が最も使われます。
メトトレキサートは週に1回、内服か注射する薬で免疫を抑える作用を持ちます。

非常に炎症を抑える作用は強いですが、肝臓の機能障害、肺炎のリスク、免疫が低下するため感染症にかかりやすいなどの副作用があります。
そのため定期的な血液検査で副作用のチェックが必要です。
最近では成人の関節リウマチでもメトトレキサートでも炎症が改善しにくい方や肝機能障害などの副作用がでた方では生物学的製剤という新しい薬が使う機会が増えています。
生物学的製剤は基本は注射薬で、炎症を起こすサイトカインを直接抑制する薬で効果は非常に高いです。
一方で比較的副作用もそれほど頻度高くないため使用頻度が増えています。
特に全身型や多関節型ではよく使われるようになっています。
近年は点滴だけでなく、自分で家庭で注射する自己注射の製品も増えていて来院頻度が少なくてすむようになっています。

成人の関節リウマチは患者数も多く、新しい薬がどんどん開発されています。
若年性特発性関節炎は患者数が少なく、通常製薬会社が積極的に薬を開発することは少ないです。
しかし若年性特発性関節炎は関節リウマチの薬を治療に使えるためどんどん新しい効果の高い薬が使用可能になっています。
以上若年性特発性関節炎の治療でした。
