こんにちは!
若年性特発性関節炎の続きです。

前回診断に超音波が有用と書きました。

超音波は妊婦さんにも使用されている体に安全な波長です。
機械は昔からありますが、近年の画像の進歩はすごいです。
非常にクリアに見えるようになっています。
妊婦さんの胎児超音波も以前は3Dがやっとでしたが現在では4Dが当たり前になっています。

関節炎と超音波は非常に相性が良いです。
若年性特発性関節炎や成人の関節リウマチの関節炎は滑膜炎が主体と言われています。
滑膜とは関節に存在する膜で関節の動きをスムーズにしたり関節液を分泌します。
若年性特発性関節炎や関節リウマチではこの滑膜に炎症がつよく起こります。
滑膜に炎症がおこると滑膜の毛細血管が拡張して血流が増えます。
これが関節の腫れに該当します。
超音波ではドプラ法という方法で血流の評価が可能です。

画像のオレンジが超音波のドプラーモードで評価した異常に増えた血流です。
痛みのある関節に超音波のプローブをあてるだけで評価可能です。
小さなお子さんでも簡単に検査可能で、超音波で滑膜炎、関節炎があれば血液検査やMRIの検査を検討します。
特にMRIは前回書いたように就学前のお子さんではリスクがあるので検査が必要か超音波でまず判断します。
若年性特発性関節炎の全員が超音波で滑膜炎があるわけではなく、滑膜炎があるから必ず若年性特発性関節炎という診断にはならないですが、初めにする検査として非常に有効な検査です。
