2023年12月24日
こんにちは!
巻き爪の治療の続きです。
今回は巻き爪矯正について書きます。
巻き爪治療には大きく保険治療、保険外治療に分けられます。
保険治療は主に爪の巻く部分を切除、爪の根元の部分を処置する方法です。
保険外治療では爪に特殊な器具をつけて巻いている爪を矯正していく方法です。
まずは保険治療についてです。
巻き爪では保険治療では主に以下の2つの処置になります。
1.巻いている爪の部分を切除する
2・巻いている爪の根元の爪母を処置して巻いている部分の爪が生えないようにする
1.巻いている爪の部分を切除する
これだけの処置は巻き爪治療では比較的稀です。
陥入爪の際は行うことがあります
2.巻いている爪の根元の爪母を処置して巻いている部分の爪が生えないようにする
主に以下の3つの手技があります。
・外科的治療
・薬液(フェノール)
・レーザー
爪は爪母(そうぼ)と言われる根元の部分に爪を伸ばす細胞がいます。
これらの治療は巻いている爪の端の爪母を処置してその部分の爪が生えてこないようにする治療です。
外科的治療としては鬼塚法と呼ばれる爪母をメスで切りとってしまって爪が生えなくする方法が有名です。
薬液はフェノールという薬液を爪母に塗ります。フェノールは組織のタンパク質を焼灼する作用があり薬液をつけた部分の爪が生えてこなくなります。
レーザーも同様に爪母をレーザーで直接焼灼します。
これらの治療はかつては主流でしたが、現在では徐々に減ってきている印象です。
巻き爪の巻いている部分が生えてこなくなるので一旦よくなりますが、爪の幅が短くなります。
さらに爪母の処置に仕方で爪が変形したり、爪の幅が短くなるため陥入爪が生じやすくなったりもします。
しかもこれらの方法は破壊的で一旦爪母を処置するともう元に戻すことができません。
そのため最近では徐々に爪の幅を短くせずに巻いている状態を矯正する方法が増えてきています。
残念なのは矯正する方法は保険適応がなく、自費診療になっています。
次は保険外の巻き爪矯正について書きます。