2023年12月24日
こんにちは!
巻き爪の治療について書きます。
まず爪自体が肥厚したり変形している場合は爪白癬(爪の水虫、真菌感染症)などの感染がないか確認します。
日臨皮会誌2009から引用
爪白癬などではまず感染症自体を押さえないといくら爪の変形を治してもすぐに再発してしまいます。
爪自体ももろくなっているため矯正器具をつけても爪が割れたりもします。
爪白癬の場合はまずは爪の白癬菌を除去する薬を使います。
飲み薬もありますが副作用がある程度でやすいため塗薬がよく使われています。
次に感染症がない場合です。
まずは巻き爪になる原因がないか考えます。
原因がある場合は原因の治療をしないと必ず再発します。
原因は
・足の形
・靴が合っていない ハイヒールなどのつま先に負荷がかかる靴
・爪を切りすぎて爪全体に負荷がかかりにくい
・歩き方が悪くて爪にまっすぐ力がかかっていない
と以前に書きました。
足の形は原因治療が難しい場合があります。
インソールを使うと足の形の矯正はある程度可能ですが、1日中靴を履いているわけではないです。
お子さんの足の変形はインソールで改善しやすいですが、高齢者の方の変形は改善がそれほど強くない場合もあります。
爪の切り方の指導や靴の指導は巻き爪の矯正をする前にまず行う必要があります。
歩き方も可能な範囲でリハビリなどで訓練をします。
これらの原因を可能な範囲で改善して、巻き爪自体の矯正を開始することが重要です。
原因をそのままにしているといくら巻き爪矯正で一旦爪が平らになってもすぐに再発してしまいます。
次に巻き爪矯正について書きます。