2021年9月20日
こんにちは!
今回は外反扁平足からの流れで巻き爪についてです。
成人で巻き爪に悩んでいる方は多いと思います。
実は中学生から高校生ぐらいから巻き爪になっているお子さんを最近多く見ます。
よく「巻き爪を見てもらえますか?」「巻き爪は何科に行けばよいですか?」と質問されます。
爪なので皮膚科、形成外科に行かれる方が多いと思います。実際治療されている場合が多いです。
私個人では是非とも整形外科で診察を受けていただきたいと思っています!!
理由を書いていきます。
爪に対してまっすぐに体重がかかっていれば巻き爪は起こりません。
巻き爪は色々な原因で爪に対してまっすぐに体重がかからなくなって起こります。
原因は大きく下の3つだと思います。
1.爪の切りすぎ
2.靴が合っていない ハイヒールなどの窮屈な靴を履く
3.足の形が良くない
1⇒足の指の爪は白い部分をしっかりと残して四角に切りましょう
手の指のように丸く白い部分がなくなるように切ってはだめです。
爪が食い込んで炎症起こすことが多い人は食い込まないように短く切ろうとします。
短く切ると余計に爪がお肉に食い込むの良くないです。
高齢の方で炎症が酷い方や爪の変形が強い方は炎症が起きている時は爪を大きく切除します。
2⇒靴が合っていない
サイズの小さな靴や女性のハイヒールなどは足先が窮屈で巻き爪の原因になります。
最近では中学・高校生からローファーの靴を採用する学校が多くローファーは足にはよくないため巻き爪になる
高校生をよく見ます。
3⇒足の形がよくない
前回に書いた外反扁平足が代表です。足自体が内に倒れるため爪も内側に倒れます。
そのため爪にまっすぐに体重がかからず巻き爪になります。
さらに足の親指に負担がかかるため早い段階から外反母趾になってさらに巻き爪が酷くなります。
中学生や高校生で巻き爪や軽い外反母趾になっているお子さんの原因はほとんど外反扁平足です。
先ほども書いたように中学・高校生からのローファーが拍車をかけます。
靴はしっかりと足にフィットしないと足に負担がかかります。スリッポンタイプやサンダルは足によくありません。
ローファーは革靴で横も底も硬くスリッポンタイプで足とのフィッティングも良くないです。
学校関係の方は身だしなみも必要ですが、通学という比較的運動量の多い中でローファーが本当に必要か
正確な情報をもとに判断してもらいたいです。インソールも入れることができません。
せめて革靴でも靴紐があるものや靴底のクッション性のあるものを採用していただきたいです。
巻き爪はこのような原因で起こります。
巻き爪の治療は概ね現在の巻いている爪を切ったりまっすぐに戻す治療です。
しかし原因を取り除かないと治療しても必ず再発します。
足の形に問題がある方が多く、再発をなくすためにも整形外科での足の診察をお勧めします!!
ひとつ問題があって、整形外科で足に詳しい方はそれほど多くないです。
整形外科は首から足先までが担当範囲で、特に足はマイナーな分野です。
手術でも足の外科という分野がありますが、人数はそれほど多くないです。
加えて整形外科で爪の治療をしている方はもっと少なくなります。
巻き爪の治療自体をされている先生は皮膚科、形成外科に比べて非常に少ないです。
もっと整形外科医が足の問題を考慮した巻き爪治療に参画すれば良いのにと思っています。
(注:形成外科でも足の形の問題を理解される先生は居られます。)
次回は巻き爪の治療について書きます。
学校の先生かたへ
ローファー 本当にやめてください!!!!
見た目と機能のどちらが重要なのでしょうか?
学校の規則が巻き爪や外反母趾を作り出している現状を理解してください!!