2023年12月3日
こんにちは!
爪の続き、整形外科その2です。
整形外科では足の手術を行いますが、爪の診療をする施設が非常に少ないと前回書きました。
ただし私は整形外科こそ爪の診療をすべきだと思います!
理由は足の構造に熟知していて、かつ外科処置が可能だからです。
皮膚科は爪にもっとも詳しいですが、外科処置が苦手で軟膏中心の施設が多い。
形成外科は外科処置は上手ですが、足の構造がわかっていない場合が多いです。
巻き爪、陥入爪が生じるには原因があります。
1.爪の切り方が悪い
2.足の形が悪い
この2つが大きな原因です。
爪の切り方は指導でよくなりますが、足の形の問題は足の構造がわかっていないと治療が難しいです。
足の形が悪いため生じる巻き爪を爪だけ処置しても一旦良くなっても必ず巻き爪の再発が生じます。
爪の処置をしながら再発しないように治療することが重要です。
そのため処置もできて足の構造も熟知している整形外科が爪の診療をもっとすべきだと個人的には思います。
私は小児整形外科をしていた関係で足の病気を診察する機会が多く、先天的な病気の複雑な足の変形も診てきました。
そのため足の構造、治療に非常に興味がありますが、整形外科一般では足はマイナーな領域で興味ある先生は少ない印象です。
さらに爪になると興味のある先生は非常にすくなくなると思います。
一部の整形外科の先生は足の治療、爪の治療もされています。
是非爪の治療を整形外科でも受けてください。
勿論外科処置をしてくれる皮膚科、足の構造をわかっている形成外科の先生の受診も良いと思います!
次回から爪自体について書いていきます。