2025年7月19日
こんにちは!
実際にあった爪治療の例を挙げています。
前回陥入爪に軟膏を処方されてよくならない方がいたと書きました。
今回はもっと酷くて巻き爪に軟膏を延々と処方されていた方がいました。
40代の女性の方で親指の爪の痛みが以前より続いていました。
皮膚科に通院され色々な軟膏を数か月処方されていたそうです。
これは陥入爪というよりは巻き爪に該当すると思います。
陥入しておこる肉芽や浸出液はなく軽度の赤身と痛みがあります。
百歩譲って浸出液や感染のサインがあれば抗生物質入りの軟膏の処方はわかりますが、この状態での軟膏の効能は私には不明です。
いつまでも症状が治らないため当院に受診されました。
比較的重度な巻き爪であり、爪の変形を改善しないと痛みが取れないことを説明し爪の矯正を行っています。
爪の矯正は色々ありますが、プレート法で矯正しました。
上図は1回目の矯正後です。
矯正すると巻き爪が改善して爪が浮いて肉に食い込んでいた部分が見えると思います。
まだ巻き爪変形はありますが、痛みは初回矯正直後から通常改善します。
あとは爪変形がある程度なくなるまで矯正を続けます。
このような巻き爪に軟膏が処方される現状が残念です。
より多くのクリニックで爪治療行い、わからない場合は他院にすぐに紹介する状況になればと思います!