コラム

2025年7月16日

実録!これは酷い! 巻き爪治療 その2 軟膏出されても治らない爪


こんにちは!

巻き爪治療の実例です。

 

前回陥入爪で軟膏を処方され続けて治らなかった例を挙げました。

陥入爪は爪が肉に食い込んで炎症をおこしている状態で、食い込みをとらないと根本的には治らないです。

その点を理解していてない医療機関も多く、とりあえず赤くて浸出液があるので抗生物質の飲み薬や軟膏を処方されることが多いです。

陥入爪の治療は食い込みを解除することです。

食い込みを解除するには以下の処置が必要です。

1.爪を根元を含めて一部切る

2.爪と肉の間に何かを挟んで陥入を解除する

 

お子さんで運動活発、スパイクをよく履く、水泳を毎日しているなどの場合は根元から爪の食い込み部分を切除します。

ただし切除で一旦症状は改善しますが、爪が伸びてくると炎症が再発することも多いです。

 

そのため基本的には切除ではなく、爪と肉の間に何かをはさんで食い込みを改善して爪を伸ばして炎症をひかせる方が再発も少ないです。

爪を伸ばした際は巻き爪が強い場合はそのまま爪の矯正もできます。

爪をきってしまうと爪が伸びるまで巻き爪の矯正は困難です。

 

間に挟むものとしてはコットン(綿球)や専用器具があります。

上図は爪の食い込みに透明の器具を間にいれた状態です。

間に器具を挟むことで爪と肉の食い込みがなくなり炎症が徐々に改善します。

1週間以内に赤身や炎症がひいて痛みも通常取れます。

1か月程度器具を付けておくと爪の周りのお肉もきれいになり爪も正常に伸びてきます。

この時点で一旦器具を外して爪の変形がない方はそのまま様子を見ます。

巻き爪変形がある程度ある方は巻き爪の矯正に移ります。

 

以上軟膏では治らない陥入爪でした。

皮膚科さんすべて軟膏処置ではなく爪治療をしている皮膚科さんも多くあります。

整形外科でも爪治療を適切に行っていないクリニックも多くあります。

是非、爪治療をしっかりしているクリニックで治療を受けてください!

 

 

 



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