2025年7月19日
こんにちは!
今回は多指症という先天的な病気の話をします。
journal of Orthopaedic Report.2024より引用
多指症は読んで字のごとく手足の指が生まれつき多い病気です。
赤ちゃんの先天異常では最も多く、手の指では約400人に1人、足の指では約1000人に1人の頻度で起こると言われています。
小児の病院で働いているとよく見る病気ですが、一般的にはあまり知られず見たこともない人が多いと思います。
多指症は小さい時に多い指を切除する手術をするために、保育園や幼稚園に行くときには指の数が正常になっているため一般の方が見る機会は少ないです。
生まれてすぎに診断され、1歳前後で通常切除する手術を行います。
そのため世の中ではあまり見る機会はないですが、よくある疾患です。
手の指では親指が多いことが多く、足の指では小指が多いことが多いです。
ただし手でも小指が多い、足でも親指が多いお子さんもいます。
多指症は色々なバリエーションがあります。
指が根元から多い、先天で多い、指がくっついて多いなどバリエーションがあります。
次回に細かく書いていきます。
基本的に多指症は過剰指という多い指を切除することで機能的には良好で問題なく生活できる疾患です。
手術で非常によくなるので心配しないでください。
一部の手の多指症で複数回の手術を要しますが、通常は1回の手術で終わることが多いです。