2024年5月1日
こんにちは!
医療の闇、小児訪問リハビリの続きです。
批判的な内容を含みますので、苦手な方はスルーしてください。
前回に若いセラピストが給与が良いという条件で経験もなく小児訪問リハビリをしている現状があると書きました。
訪問リハビリの給与が高くなるのは病院のような指導システムがなく、ベテランも若手も行ったリハビリ数=売り上げに応じた歩合給となるからです。
一方で病院などでは通常管理職も作り、部署の管理、若手の教育、指導を行うためベテランの給与が高く、若手が安くなります。
さらに訪問看護ステーションの多くが報酬の良い訪問リハビリに極端に重点をおいて収益がでやすくしているため給与が高くなります。
本来在宅医療は通院できない状態の方に自宅に訪問して医療を行うものです。
家で治療を行うため訪問が必要であり、診療報酬の単価も高くなっています。
そのかわり在宅医療では患者の病状が悪くなった際などに土日、夜間も初期対応を求められています。
本来訪問看護ステーションは訪問看護も重要な業務です。
ただし看護師の訪問、夜間対応しようとすると看護師の人員も増やす必要があり人件費もかかります。
リハビリだけをしている方が利益はでやすい状況です。
そのため多くの訪問看護ステーションは看護師は最低人数(2.5人以上)にして訪問リハビリだけしています。
決められた3か月に1回か1か月に1回程度の看護師の訪問にしているケースが多くみられます。
しかも対応として患者自体の病状の変化があっても対応しないことが多くて真面目に訪問看護をしているステーションからも批判がでています。
訪問リハビリするだけだからという感じです。
何かあったらすぐに主治医の病院に連絡しなさいという感じです。
何のための訪問看護なのでしょうか?
制度的には問題はないかもしれないですが、本来の在宅医療を担うという点でおかしいと思います。
看護師も最低限にして訪問看護の業務をほぼ行っていないステーションが多くみられます。
もちろん重度な障害者の方に訪問してちゃんと訪問看護をしているステーションも数多くあります。
商売なので儲かるようにすることも間違っていないと思います。
個人的な意見ですが、儲かる部分だけ行って何か病状の悪化あってもしりませんという無責任な対応は間違っていると思います。
儲けられれば良いという考えなので、経験のないセラピストも平然と訪問リハに派遣させているのだと思います。
真面目に訪問看護もしているステーションからすれば儲かる部分だけ行ってずるい感じです。
病院や診療所は医師が運営していますが、訪問看護ステーションの経営者は医療人でない場合も多くあります。
管理者は看護師さんですが、経営は別の一般の方というケースが多くあります。
以前よりこのような状況に対して苦言もあり、看護師が極端に少なくセラピストばかりが在籍している訪問看護ステーションの看護師の比率を上げるべきと制度の改正が言われています。
真面目に訪問看護を行っているステーションがかわいそうな現状ですので是非制度改正されることを期待します。