2024年4月21日
こんにちは!
医療の闇、訪問リハビリ、特に障害児を中心として小児訪問リハビリの続きです。
前回私の感じる問題点を書きました。
・訪問リハビリの内容が何をしているかわかりにくく、適切なリハビリをしているか不明
訪問看護ステーション側も病態も不明な状態でリハビリを行っている
・訪問リハビリをしているセラピストが未経験者がたくさんいる
・小児の訪問リハビリを単なるお金儲けとして行っている方がいるように思います
1.訪問リハビリの内容が何をしているかわかりにくく、適切なリハビリをしているか不明
病院、診療所からのリハビリであれば医師とセラピスト自体のコミュニケーションは容易です。
ただ訪問リハビリの多くは病院から直接でなく訪問看護ステーションからの派遣です。
その際は主治医の医師からの指示書が訪問看護ステーションに発行されリハビリが行われます。
月に1度訪問看護ステーションから主治医に報告書が届きます。
問題は主治医からの指示書は非常に簡便なもので、A4 1枚でほぼ形式的なものです。
細かなリハビリ指示内容を書く欄もありません。
しかも指示書は最大6か月に1回で良いのです。
訪問看護ステーションからの報告書もA4 1枚程度でほぼ定型的な文章です。
医療保険を使うために指示書や報告書は必要なので形式としては問題ないです。
問題は主治医と訪問看護ステーションのコミュニケーションがほぼない点です。
私も病院時代から何枚も指示書を書いていますが、常に疑問に思っています。
訪問看護ステーションから病態の問い合わせや患者自体の診察に付き添ってきたセラピストはほぼ皆無です。
よくある病気なら良いですが、珍しい病気のお子さんでも問い合わせがほぼないです。
治療方針なども両親から聞いているだけで、診察時に撮影したレントゲンはほぼ必ずセラピストに見せるように依頼されています。
本来レントゲンの診断は医師の業務でセラピストの業務ではないです。
レントゲンのコピーをもらってリハビリ内容を決めるのはセラピストの業務ではないです。
実態よくわからないけどリハビリしている場合もあると思います。
真面目にやっている訪問看護ステーションからは医師に問い合わせがありますが、非常に稀です。
しかも指示書が6か月に1度が多く、途中で骨折や病状の変化があってもそのまま気にせずリハビリ継続されています。
特に小児リハビリでは複雑な病態もあるため医師と訪問看護ステーションのコミュニケーション不足は非常に問題です。
さらに現場のセラピストも行っているリハビリ内容を適当にやっている人が多いのも問題です。
実際患者さんの診察に付き添うのは時間的に難しい、病院や医師に問い合わせすると迷惑がられるなどの思いもあると思います。
だからといってよくわからないけど適当にリハビリするのはもっと問題だと思います。
医師や指示書、制度の問題もありますが、セラピストの質の低下も近年ひどい状況だと感じています。
それについては次に書きます。
批判的な内容が苦手な方はスルーお願いします。