2022年11月6日
こんにちは!
骨延長、創外固定器の続きです。
創外固定器は威力抜群のツールです!
見た目は痛々しくて機器の値段も高いですが・・・。
創外固定器は骨延長だけでなく様々な場面で使われます。
まずは骨折。
普通の骨折でなくて皮膚から骨が飛び出てしまう開放骨折や粉砕骨折で皮膚の状態が悪いときに
皮膚の切開のほとんどない創外固定器は有用です。
次に特殊な手術で、関節が固まってしまって動かなくなったときにも有用です。
骨の矯正ではなく関節を動くようにすることもできます。
創外固定器の時間をかけてゆっくりと矯正できる点と強固な固定力があるからです。
上図は特殊な血管の病気で右足首が固まってしまって上に動かなくなっています。
写真の状態でつま先をmax上にあげた状態です。
手術でアキレス腱などの伸ばしますがそれ以外があまり傷つけずに創外固定器を装着します。
手術後にゆっくりと時間をかけて創外固定器の延長器を用いて足首を上にあげていきます。
この患者さんは血管の病気のため手術できる部分が限られ、通常の手術が困難であったため創外固定器を使っています。
次に膝が曲がらなくなったお子さんです。上図はmax膝を曲げた状態です。
同じ様に血管の病気があり、通常の手術が難しいので創外固定器を使いました。
創外固定器をつかってゆっくりと痛みを感じないスピードで膝を曲げていくことが可能です。
以上の様に創外固定器は骨延長だけでなく関節の曲がりや硬さをとれるすごい機械です!
機械だけでなく手術の方法を考えた先生が天才すぎます!!