コラム

2025年4月27日

先天性尺側裂形成不全 その2 手術


こんにちは!

非常に稀な上肢の疾患 先天性尺側列形成不全の続きです。

前回疾患について書きました。

肘から先の尺骨が短くなったり、小指や薬指が小さかったりなかったりします

 

手の機能は比較的良好ですが、問題は肘から先の前腕の橈骨という骨が曲がってしまいます

前腕が曲がると手の位置が悪くなるため、曲がりが強い場合は手術が必要です。

手術では曲がっている橈骨を骨切りしてまっすぐにして金具で固定します。

橈側列形成不全のような手の指の手術などは一般的には行われません。

 

前回書いたように尺側列形成不全は橈側列形成不全に比べて機能は良いです。

手首の骨はほとんどが橈骨の上に乗っているため、橈骨がある方が安定します。

正常の手首のレントゲン

 

さらに指も小指側よりも親指側の機能が重要です。

橈骨があり、親指側に異常がない尺側列形成不全の方が手首、指の機能は良好です。

 

以上尺側列形成不全の治療でした。



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