2021年11月28日
こんにちは!
先天性内反足の最終です。
個人的に数多くのお子さんの矯正ギプスや手術もして、病態の研究もしていたのでかなり興味のある疾患です。
先天性内反足のお子さんは足の配列が乱れていると書きました。
原因は現在も不明ですが、一部で家族性(祖母や両親の中も同じ病気)の方が極、極稀に居られます。
海外の報告でも一部は遺伝子の異常が報告されています。
ただしほとんど方が身内に同じ病気の方がいません。
そのため先天内反足のお子さんが大人になって子供を持っても、そのお子さんが内反足になる可能性は限りなく低いです。
心配しなくて良いと思います。
先天性内反足のお子さんの足は正常の方と比べると小さいです。大きくなっても。
大人になって1cmくらいは小さいです。
あとふくらはぎの筋肉も小さくふくらはぎが細いです。
現在では先天性内反足は骨、筋肉も生まれつき異常があると報告されています。
ただし、筋肉が小さくても運動機能的に問題あるレベルではないので心配しないでください。
先天性内反足のお子さんの足首の動きはほとんどのお子さんで正常な方よりは硬いです。
特に足首が上にあげる角度が小さいです。
初回の治療をして動きが正常になって歩き出した頃から差は出てきます。
現在の治療法では以前ほど硬くならないので日常生活、運動にも支障のない範囲のお子さんが多いです。
「将来、走れますか?」などよく質問されますが、全く問題ないです。
足首が上にあげるのが多少硬くても運動は問題ないです。
走るときに、足首は下向きに地面をけり上げます。そのため足首が上にあがりにくくてもよっぽどでなければ運動機能も良好です。
実際に運動が得意なお子さんも非常に多いです。
ただやはり正常の足よりは硬めなので私はよく靴の中敷き(インソール)を勧めています。
インソールは特に体が大きくなって足にタコができるようになる前につけた方が良いと思います。
高校生くらいにはつけた方が良いかと思います。
小さい時だけ病院に良く通われるので小さいときだけでなく、体重が増えて足に負担が大きくなる大人前、大人になってからもつけた方が良いと思います。
足のタコで歩けなくはならないですが、足の裏が痛いと結構困ります。
私も足にタコができるためインソール使用していますが、足裏の痛みから解放されて非常にハッピーです。
小さい時だけつけたら良いと言われる医師もいますが、私は逆だと思っています。
大きくなるにつけて重要度があがると思います。私自身も足の病気ではありませんが、今後ずっと使います。
先天性内反足は以上です。