こんにちは!
内反足治療の続きです。

前回先天性内反足の世界標準治療のPonsei法が日本国内で地域差がある程度あることを書きました
Ponsei法は本来比較的明快な手法で、一部のゴッドハンドしか上手く治せない治療ではなく普通の医師が確実に治療できるわかりやすい手法です。

一方で先天性内反足のお子さん自体が少ないため経験が浅い先生が知識、技術が不十分な状態で行っている場合があります。
さらに経験が浅いためPonsei法の治療のゴール、治療してどのような足の状態になるかわかっていない先生が一部居られるように思います。

赤ちゃんのPonsei法治療後には足は自由に動いて片側のお子さんでは健康な側の足とまったく同じ柔らかさになります。
1歳2歳と歩いていくと内反足の方の足はすこしずつ硬くなっていきますが、足関節背屈(つま先を上にあげる)がやや硬くなるだけで足の内反、内転(指先が内にねじれる)のは通常ではありません。
私が最近経験したお子さんは小学生ですが、内反足の治療後の足が明らかに内反変形が遺残していました。
別件で受診されたのですが、足を見た瞬間にこの足はヤバいって思える状態でした。
東京の病院でPonsei法の治療を行って、その後も定期受診して問題ないと言われていたそうです・・・。
以前より足の形は変わっていないようですが、どうみても内反変形していて放っておいて全く良い状態ではありません。
このような足で経過観察されていることにすごく驚きました。

内反が遺残した状態で何年もたったため足もかなり硬くなってしまっています。
恐らく不慣れな先生の初期治療不良と経過中でもこの足が放置してはどんどんわるくなることを認知していないためだと思います。
内反足のお子さんで内反が遺残、再発した状態で過ごしているとどんどん成長とともに足の関節が悪い形で固まります。
小さい時なら再度ギプスやアキレス腱を再度切るなど小さな手術で対応できますが、数年放置されると足を大きく切って色々な部分を解離する(後内側解離術)が必要になります。
あまり大きく切ると足の形はよくなりますが、その後の骨の成長が悪くなったり、手術後の癒着で硬い足になりやすいなどデメリットが大きいです。
そのため経過中に内反がでればすぐにギプスや手術が必要となります。
私が経験したお子さんは日本の首都、東京で治療を受けているのに非常に経過が良くない状態でした。

関西は先天性内反足のお子さんは小児整形外科の専門医が治療するため、そのような状況は経験したことがないです。
そのお子さんはすぐに追加の大きめの手術が必要と説明して手術することになりました。
このように地域により治療の格差が大きくあるのが現状だと思います。
先天性内反足は経験のある小児整形外科の先生に治療、フォローしてもらうことをお勧めします!
