2023年4月29日
こんにちは!
思春期の特発性側弯症の続きです。
今回は治療についてです。
治療は大きく以下の3つに分けられます。
1.経過観察
2.装具治療
3.手術治療
側弯の治療の大きな考え方は曲がりの角度であるCobb角(コブ角)が40-50度以上になると手術が必要になる。
成長期に側弯が進行するために早期に発見して装具をつけて成長期の進行を予防してなるべく手術を避ける。
何故Cobb角が40-50度以上になると手術が必要になるのでしょうか?
通常、側弯症は成長が停まると側弯の進行も停まります。
しかし曲がりの角度のCobb角が40度以上になると成長が終わって大人になっても緩やかに側弯が進行すると報告されています。
1年に1度未満の進行と言われていますが、20-30年経過すると側弯が10度-20度進行してしまいます。
20歳で40度の曲がり角度だった方が40歳で50度以上、60歳で60度以上になってしまいます。
そのためCobb角が40度以上では成長が落ち着いた時に手術して矯正することが勧められています。
側弯の手術は比較的大きな手術で傷跡も大きいです。
なるべく手術をしなくてもよいように進行を停めることが治療としては最も重要です。
早期に発見して装具治療をして進行を停めることが治療の原則だと思います。
次にそれぞれの治療細かく書きます。
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「側弯症ってご存じですか? 特発性側弯症 その7 装具治療」