2023年3月26日
こんにちは!
体外衝撃波の治療効果、痙縮の続きです。
筋肉の過度の緊張である痙縮の新しい治療候補が体外衝撃波です。
海外では多くの国で実際に使用されています。
実際に緊張の高い筋肉に衝撃波を照射するとその筋肉の緊張が緩和されます。
照射した直後から緊張がゆるみます。
足底腱膜炎などの炎症している部分に衝撃波を当てると痛みがありますが、痙縮のある筋肉は
炎症もないため痛みは全くありません。
そのため小さなお子さんにも使用可能です。
下肢だけでなく上肢に照射すると物をつかみにくかったお子さんがつかみやすくなったりっもします。
何故体外衝撃波が痙縮に効果があるのは完全には解明されていませんが、
日本の先生の論文発表で神経筋接合部という神経と筋肉のつなぎ目に体外衝撃波が働くと報告されています。
Kenmokuら Muscle&Nerve 2018
しかも必要以上に神経の流れを悪くせずに神経に作用すると報告されています。
ある程度の破壊効果はありますが、一時的で筋肉が動かなくなるなるなどの作用はないです。
ボツリヌス療法に効果は似ていると考えられています。
集束型だけでなく拡散型も効果が認められます。
ただし日本では保険適応ではない残念な現状です。
手術の様な合併症がなく、ボツリヌス療法のように注射の痛みや毎回の高額な費用の必要としない新しい治療だと思います。
私は以前より体外衝撃波の痙縮への治療効果を研究しています。
現在も臨床研究という形で痙縮の治療効果を検証していて将来の保険適応を目指しています!