2023年3月5日
こんにちは!
体外衝撃波の治療の続きです。
国際衝撃波治療学会の適応の右側の部分についてです。
衝撃波には骨折を治す効果があります。
特に通常では治りにくい骨折に効果があり海外ではよく使われています。
骨折は通常ではギプスなどの固定していれば自分の再生能力で新しい骨ができてつながります。
手術しているのは骨折で骨が曲がってしまったり、骨折した部分の隙間が大きく空いた場合に
勤続で元の形にもどして固定しているだけです。
手術で骨折をくっつけているわけでなく、元の形にして固定、その後の自分の再生能力でくっつくという形です。
骨折は通常ギプスや手術で3か月程度で完全に新しい骨ができてくっつきます。
ただし、中には3か月経過しても新しい骨ができずにくっつかない場合があります。
偽関節と呼ばれる状態です。
Current Orthopaedics 2008より引用 左図が偽関節(脛骨) 右図はくっついた状態
原因は
・骨折した部分にできた隙間が多く新しい骨ができても骨折の隙間が埋められない
・骨ができにくい部分の骨折
人間の体で数か所骨ができにく場所があります。
手の甲の舟状骨、スネの脛骨の下の方などが代表です。
骨は血流で生きています。血流が元々よくない部分の骨は骨折が治りにくいためです。
偽関節になってしまった場合現状の治療は以下2つです。
・手術
・超音波の骨折治療装置を使う
手術では偽関節の部分を一旦きれいにして自分の体の他の場所から質の良い骨を取ってきて移植します。
通常は骨盤の端の骨を採取して移植します。
そのままでは骨がくっつく能力がなくなっているため他から骨を取ってくる必要があります。
偽関節の手術は本来怪我していない正常な場所から骨を取ってくる侵襲の大きな手術となっています。
超音波については次回書きます。
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「体外衝撃波の効果 その3 骨もが治る!! 超音波治療との違い」