2023年2月19日
こんにちは!
体外衝撃波治療の続きです。
体外衝撃波はジェット機のぶーんっていう衝撃の一種である衝撃波を発生させる治療です。
聞きなれている超音波よりもかなりエネルギーが強く、深い部分にも到達します。
超音波は弱いエネルギーが波打って繰り返して作用しますが、衝撃波は1つの大きな山のエネルギーが作用します。
ボクシングの数をうつジャブと一撃のフックみたいな感じ?。
超音波と衝撃波の違いはエネルギーが衝撃波が非常に強く、超音波は何層もの波があるため熱を発しますが
衝撃波は山が1つの波なので熱をほとんど発しません。
衝撃波の作用は一体何なのでしょうか?
未だ詳細に解明されていない部分はありますが
・組織の修復
・痛みを感じる神経破壊
この2つが大きな作用と言わています。
組織の修復
これは超音波でも言われている作用です。
傷んだ組織に照射することでその組織が修復すると言われています。
超音波は組織を微小に振動させることにより修復が起きると言われています。
衝撃波も同様の作用が言われていますが、より強いエネルギーのためある程度破壊的な作用があると報告されています。
破壊したら修復と逆?と思われるかもしれませんが、組織が壊れて内部で出血が起こると血小板が集まってきて
周囲を修復する信号を周りに出してくれます。
私達が怪我をして自然と治るメカニズムです。
衝撃波はある程度破壊的なエネルギーを持ち、一旦微妙に壊して体の修復メカニズムが働くように促す作用があります。
そのため衝撃波は怪我をして直後ではなく腫れなどがおさまった時期以降に照射することが推奨されています。
怪我直後は自分の修復メカニズムが働いていますが、しばらくすると働かなくなります。
その時点で組織の修復ができていなければ衝撃波により再度修復メカニズムを働かすというイメージです。
超音波はエネルギーが弱く破壊的な作用まではありません。
そのため組織の修復効果は超音波に比べて衝撃波の方が非常に強いと言われています。
長くなってきたので続きます。