2023年1月8日
こんにちは!
ダウン症候群のお子さんの環軸椎亜脱臼の続きです。
レントゲン検査で環軸椎亜脱臼があった場合にどのように過ごせばよいのでしょうか?
亜脱臼は首を前に曲げた時に起こります。
そのため過度に首を前屈する運動は避けた方が良いです。
マット運動の前まわりなどは体重が首にかかるので避けるべきです。
ただし、小さなお子さんは自分で前転してしまうときもあります。
自分でしてしまう分はどうしようもないので幼稚園や学校の体育・運動の時間では首を過度に前屈する
運動は避けるようにしましょう。
首の不安定性が酷くなり、手足の症状が出てきた場合は手術が必要になります。
手術はずれている骨を戻してボルトで後頭部から第1頸椎、第2頸椎を固定します。
International Journal of Spine surgery. 2012より引用
前回書いたように実際に手術が必要になるお子さんは稀です。
それほど心配する必要はないですが、就学前の定期診察は必ず受けるようにしましょう。
就学後も
・手足の動きがいつもと違う
・字を書いたり、ボタンをしめたりがいつもと違う
・歩き方がいつもより不安定
などの症状があれば整形外科の診察をうけるようにしましょう。